破産手続Q&A(2022年7月6日Q10を更新)

1 破産手続一般について

Q1 破産手続とはどのような手続ですか。

A1 支払不能または債務超過の状態にある債務者につき,裁判所の監督の下で,全ての資産を換価・現金化し,全ての債権者に対し公平に分配するための手続です。

   オンキヨーホームエンターテイメント株式会社は,令和4年5月13日付けで大阪地方裁判所に自己破産の申立てを行い,同日午後3時00分,破産手続開始決定がなされました(大阪地方裁判所 令和4年(フ)第1640号)。

Q2 破産管財人の立場はどのようなものですか。

A2 破産管財人は,裁判所の監督の下,破産者と利害関係がない公平・中立の立場で,破産者の資産の換価・処分等を行い,配当が可能な場合には,債権調査の上,配当手続による弁済業務等を行います。  

Q3 破産手続は、今後、具体的にどのように進行していくのですか。

A3 破産管財人において、破産者の資産を調査し、換価等した上で、配当可能な状況となれば、当職よりお知らせするとともに、併せて裁判所から債権届出書の用紙をお送りすることになります。

他方、配当可能な程度まで資産がみつからなければ、債権届出がないまま、破産手続も終了します。

Q4 「破産手続開始等の通知書」がまだ届かないのですが、どうすればいいですか。

A4 債権者の方には、令和4年5月下旬以降順次で通知書を発送しております。5月を過ぎても届かない場合には、再送の手続をいたしますので、恐縮ですが、コールセンター(06-6221-3358)までお問合せください。

Q5 裁判所から,「破産手続開始等の通知書」が届いたのですが,どうすればいいですか。

A5 今は裁判所に対し特に何もなさる必要はありません。本破産事件における今後の進行状況にもよりますが,もし一般破産債権者の方への配当の見込みが立った場合には,裁判所から債権届出書の用紙と共に連絡がいきますので,そのときに債権届出書の提出等をしていただくことになります。

本破産事件の進行状況等につきましては,随時,本ホームページ上で関係者の皆様にお知らせしますので,ご確認ください。

Q6 身に覚えがないのに、「破産手続開始等の通知書」が届いたのですが、どうすればいいですか。

A6 破産手続開始等の通知書は、現時点で手許にある資料により、債権者と把握している方にお送りしたものです。

   身に覚えがないということであれば、恐れ入りますが、コールセンター(06-6221-3358)までお知らせ頂きますようお願いいたします。

2 債権者集会・情報提供等について

Q7 債権者集会は開催されないのですか。

A7 現在のところ,裁判所主催の債権者集会が開催される予定はありません。債権者の方への情報提供は,本ホームページを通じて行いますので,ご確認下さい。

Q8 破産管財人の方で債権者説明会を開催する予定はありませんか。

A8 現在のところ、破産管財人主催の債権者説明会を開催する予定もありません。債権者の方への情報提供は、本ホームページを通じて行いますので、ご確認下さい。

Q9 オンキヨーホームエンターテイメントの財産の状況を教えてもらいたいのですが。

A9 財産状況報告集会は開催されませんが,債権者の方へは,追って,破産管財人から,本ホームページを通じて財産状況の報告をさせて頂く予定です。

3 クラウドファンディング支援者の方へ

Q10 オンキヨーホームエンターテイメントが企画したクラウドファンディングに支援したのだが、まだリターンが届いていません。リターンはどうなるのですか。

A10 オンキヨーホームエンターテイメントが企画し、支援を受けたにも関わらず、現時点でリターンをお送りできていない企画として、当職が把握しているのは、以下①及び②となります。

 ① ネットワークステレオレシーバーTX-8390(S)

https://greenfunding.jp/lab/projects/5015

② AVアンプSC-LX904

https://greenfunding.jp/lab/projects/5014

破産者が製造委託先に代金を支払っていないため、現時点で、支援者の方に対して、リターンとなる各製品をお送りすることは難しい状況ですが、破産管財人としては、できる限りの努力を試みます。


 2022年6月2日更新〕

 上記クラウドファンディングのリターン製品については、今般、破産管財人とPremium Audio Company,LLC(PAC)らとの間で、PACから支援者の皆様にお届けするとの内容で合意に至り、裁判所の許可も得られましたので、ご報告いたします。

 支援者の皆様におかれましては、リターン製品がお手許に届くまで、今しばらくお待ちください。

 (ご参考)

 PAC ポール・ジェイコブスCEOのインタビュー(「PHILE WEB」より)

 https://www.phileweb.com/interview/article/202206/01/883.html


 〔2022年6月10日更新〕

 「Premium Audio Company 事務局」から「製品発送スケジュールのご案内」がありました。

 ① ネットワークステレオレシーバーTX-8390(S)

  https://greenfunding.jp/lab/projects/5015/activities/23353

② AVアンプSC-LX904

 https://greenfunding.jp/lab/projects/5014/activities/23354


 2022年7月6日更新〕

 「Premium Audio Company 事務局」から「製品が日本に到着」との連絡がありました。

 上記「〔2022年6月10日更新〕」の①、②のサイトの「活動報告」欄をクリックされると最新情報が分かるとのことです。



Q11 製品が届かないのであれば、支援(代金)を返金してください。

A11 代金返還請求権は、破産手続上、破産債権として扱われ、財団債権、優先的破産債権の弁済後、さらに財団が残っていれば配当を受けられることになります。配当手続によらずにお支払いすることはできません。

管財人において、破産者の資産を調査し、換価等した上で、配当可能な状況になった場合は、あらためてお知らせいたしますので、その際、支援した代金について債権届出をしてください。ただ、配当可能な程度まで破産財団が増殖しなければ、債権届出がないまま、破産手続は廃止(終了)されますので、ご理解ください。

4 株主の方へ

Q12 オンキヨーホームエンターテイメントの株式は、どうなるのですか。

A12 破産手続において債務をすべて弁済でき、その上で残余財産があれば株主に分配されることにはなりますが、現時点の情報では、残余財産分配の見込みは極めて低いかと思われます。

Q13 株主も、破産手続に関与できるのでしょうか。

A13 株主の方は、その地位をもって破産手続に関与することは予定されておりません。

   破産手続の進行状況等については、適宜、本ホームページにてお知らせいたしますので、ご確認頂きますようお願いいたします。

Q14 2022年1月下旬に贈呈予定とされていた株主優待(ONKYO DIRECT10%OFFクーポン)はどうなるのですか。

A14 株主優待を含む、株主としての地位に基づく権利については、破産手続において行使することが予定されておりません。

   恐縮ですが、現時点でQUOカード、ONKYO DIRECTクーポンのいずれも、お送りできる目処はたっておりません。

  

Q15 2021年9月3日開催の定時株主総会にて議決権行使した株主に対しては、QUOカード(300円)とONKYO DIRECTクーポン(700円)を送って頂けるとのことでしたが、まだ届いていません。どうなるのでしょうか。

A15 恐縮ですが、現時点でQUOカード、ONKYO DIRECTクーポンのいずれも、お送りできる目処はたっておりません。


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